【本校の特色】
クイーンズランド補習授業校は、文部科学省在外教育施設で、ブリスベン日本クラブ(JCB)を運営母体とするブリスベン校とゴールドコースト日本人会を運営母体とするゴールドコースト校との二つの補習校から成っています。
二つの運営母体から成る補習校は、世界中にある202校の補習校の中でも本校だけです。
ブリスベン校の運営はブリスベン校運営委員会、ゴールドコースト校の運営はゴールドコースト校運営委員会が担当し、両校を合同運営委員会が統括しています。
各校運営委員会のメンバーは、それぞれの日本人会からの代表者、保護者会代表者、文科省派遣教員、領事館代表者などにより構成されています。
また、合同運営委員会は、両日本人会長を含むブリスベン日本人会、ゴールドコースト日本人会よりそれぞれ4名の委員、補習校校長、在ブリスベン日本国総領事館からのオブザーバー1名から成っています。
文部科学省は、補習授業校の設置目的を次のように説明しています。
「補習授業校は、現地校に通学する生徒が(対象)、再び日本国内の学校に編入した際にスムーズに適応できるよう(目標)、一部の教科について基礎基本を習得するための授業を(内容1)、国内で使用する教科書を用いて日本語により行う(方法)とともに、日本の学校の学習習慣、生活習慣などを指導し、併せて日本の学校文化を体験させる(内容2)ことを目的とする教育施設です。」(文科省「在外教育施設運営参考資料p.8」)
(参照URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/002/001.htm)
したがって、補習校は、日本語教育を提供する教育施設ではなく、学習指導要領に基づいて日本の学校教育を提供する教育施設です。
本校は、幼稚部(年長)、小学部、中学部に両校それぞれ約200名が在籍しており、このうち大部分は小学部に属しています。
【教育目標】
本校の教育課程は、文部科学省学習指導要領の指針および指導の重点、加えて、海外にあることを十分に活かした学校教育目標および学校の方針と重点を受けて編成する。
(1)教育目標
人間尊重の精神を基本として、日本人としての国民的自覚を持つとともに、国際社会に生きる品位と実力とを備え、社会の発展に寄与するたくましい実践力のある人間の育成を目指す。このため、次の目標を設定する。
①よく考え、自分で学ぶ子
②ねばり強く、最後まで頑張る子
③どの国の友達とも仲良くできる子
<教育目標を達成するための基本方針>
①教科指導においては、基礎的、基本的な内容の定着を目指し、学習指導方法の工夫と改善に努める。
②児童が生き生きと意欲的に学校(現地校、補習校)生活を送ることができるようにするために、児童生徒相互、児童生徒と教員、保護者、教員相互の豊かな人間関係の確立に努める。
③現地校においては、交流の機会を活かし、国際理解を深めるとともに、補習校においても日本語の能力の伸長を図り、学校行事等を通して家庭や地域との連携を密にして、我が国の文化や伝統についての理解を深める。
(2)指導の重点
①「生きる力」
自ら考え、自ら学び、自分の力で生きる下地を育む。
②道徳教育
学校教育全体を通じてこれを行う。
③教科指導
個性を伸ばす指導の徹底を図り、各教科の基礎的基本的内容を確実に身につけさせる。
④特別活動
ア)ひとりひとりが充分に活動できる場を設定し、体験を通して主体的に取り組む能力や態度の育成を図る。
イ)集団活動の中で、他を尊重し、自己を生かす能力や公共に奉仕する実践力を身につけさせる。
⑤生活指導、進路指導
ア)児童生徒ひとりひとりを正しく理解し、実態に即した指導が図れるように努める。
イ)将来への目当てをもって自己の進む道を選択できるように、家庭との連携を取りながら指導の充実に努める。
【授業】
(1)授業日
別途「年間行事予定表」に定められた土曜日、年間40日
(2)教科
幼稚部:日本語の歌、数遊び、読み聞かせなど小学部1年生への準備
小学部:国語、算数
中学部:国語、数学
(3)時間割
登校:8時45分
全校朝会または学級活動:8時50分 ~ 9時05分
第1校時:9時10分 ~ 9時50分
第2校時:9時55分 ~ 10時35分
中休み:10時35分 ~ 10時55分
第3校時:10時55分 ~ 11時35分
第4校時:11時40分 ~ 12時20分
(2015年度のブリスベン校では、上記の他に年2回理科学習を第5校時(12:55 ~ 13:40) 第6校時(13:45 ~ 14:30)に実施)
<洪水休校などによる補講実施日の時間割>
5校時:12:50 ~ 13;30
6校時:13:35 ~ 14;15
(4)学期
第1学期:4月~6月
第2学期:7月~9月
第3学期:10月~12月
第4学期:1月~3月
【学校での決まり】
(1)次のことを守りましょう。
①教科書、ノート、筆記用具はいつも持参し、宿題などの提出物を確かめて登校しま
しょう。
②食べ物は持って来ません。飲み物は水筒に水かお茶を入れましょう。
③学習にふさわしい服装で登校しましょう。
④必要以上のお金や貴重品は持って来ません。
⑤学校のものは大切にしましょう。
⑥友達や先生にあいさつをしましょう。
⑦時間を守りましょう。
(2)教科書、ノートについて
①国語と算数(数学)の教科書を持って登校します。
②教科書は基本的に補習校から配布します。ただし、教科書需要調査は前期教科書については前年度の10月に、また、後期教科書についてはその年の5月中旬に実施されますので、その時点よりも遅く補習校に編転入してきた場合には、各自で領事館に教科書申請書を提出しておいて下さい。尚、日本からの転入生は、海外子女教育振興財団で教科書を受領して来て下さい。
③ノートについては、下表記載の本校標準ノートを各自ご用意下さい。
タイトル | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中学生 |
国語 | 10マス 22ミリ |
12マス 18ミリ |
15マス 15ミリ |
18マス 12ミリ |
17行 | 17行 | 大学ノート |
算数(数学) | 7マス 18ミリ |
17マス 12ミリ |
22行 10ミリ 横罫 |
27行 8ミリ 横罫 |
27行 8ミリ 横罫 |
27行 8ミリ 横罫 |
大学ノート |
漢字練習 | 50字 22mm (リーダー入り) |
84字 18mm (リーダー入り) |
91字 17mm (リーダー入り) |
120字 14mm |
200字 11mm |
200字 11mm |
注1)日本に帰国の際に購入されるか、不二マートでお買い求め下さい。
(3)図書室の利用
①借用校舎内に図書室があり、それぞれの校舎に約3000冊の日本の本があります。
②一回に一人3冊まで借りられます。貸出期間は2週間です。長期休暇前の貸し出しは、ブリスベンが6冊、ゴールドコーストが3冊までで、返却は休暇明けの最初の授業日になります。
③借りるときと返却するときは、図書担当者にバーコードをスキャンしてもらいます。
【その他の案内】
(1)教育相談
年間行事予定表に教育相談期間を定めています。この期間を利用して、学級担任と話し合うことができます。
また、校長が進路や学習についての相談を事務所で行っていますので、事務所までご連絡下さい。
さらに、海外子女教育振興財団や大手企業には専門の相談員がいますので、相談することができます。
(2)通信学習
海外子女教育振興財団では、海外在留邦人のために通信教育を行っています。
幼児コース、小・中コース、高校生小論文コースがあります。
このうち、小・中コースは文科省からの補助が出されているため、格安料金になっています。国語、算数、理科、社会の4教科で1か月あたり\4,500です。
国語と算数のみ、または理科と社会のみの2教科受講も可能です。
詳しくは、下記のURLをご参照下さい。
http://www.joes.or.jp/tsushin/
(3)提出書式
①「退学願」
補習校を退学するときは、必ず「退学願」を提出して下さい。
学年途中での退学はもとより、学年末に退学し、次の学年への進級を希望しない場合も提出して下さい。
また、6年生で中学に進学しない場合も「退学願」の提出が必要となります。
②転出書類
学年途中で日本の学校や他の補習校、日本人学校に転出する際には、「在学証明書」と「教科書給与証明書」を転出先に提出しなければなりません。
補習校事務所にお問い合わせ下さい。
③長期休暇を利用して日本国内の学校に体験入学をする場合は、補習校からの「体験入学依頼状」を必要とする場合があります。
補習校事務所にお問い合わせ下さい。
④進学先報告書
小6、中3の卒業生が日本国内の学校に進学した場合には、5月に文科省の調査がありますので、進学先をメールで報告して下さい。
(4)登下校の注意
①児童生徒の安全確保のため、保護者による送迎を義務とします。
②朝は、8時45分までに登校させて下さい。
③ブリスベン校の中庭への車の進入は禁止されています。
④ゴールドコースト校の構内は、時速15㎞以下の速度を厳守して下さい。また、一時停止も厳守願います。
(5)入学手続き
入学および編転入を希望する場合は、「新規・継続入学要項」を熟読の上、必要書類の提出と納付金の納入をして下さい。
4月入学の場合も途中編入の場合も面接試験の受験が必要になります。
内部進学者の選抜は別に定められています。
(6)募集人員
募集人員は各学年とも毎学年度の「新規・継続入学要項」に記載されています。
(7)入学資格
①基本的日本語能力および基本的生活習慣を備えている子女であること。
②補習授業校の設置目的、役割を理解している保護者の子女であること。
③ブリスベン校はブリスベン日本クラブ(JCB)会員の子女であること。ゴールドコースト校はゴールドコースト日本人会会員の子女であること。
④日本の義務教育該当年齢(中学部1年入学生4月2日現在で満12歳以上、小学部1年入学生は4月2日現在で満6歳以上)、幼稚部入学生は4月2日現在で満5歳以上の子女。
(8)
納付金(下記授業料は、2015年度(平成27年度)においても日本政府からの補助金が昨年同様に支給される事を前提としております。)
<平成27年度ブリスベン校>
納付金(入学金・授業料)合計入学金(新規入学者のみ)
$50(GST込)
年間授業料(幼稚部)
$1,158.00(GST込)
年間授業料(小学部)
$1,042.00(GST込)
年間授業料(中学部)
$1,148.00(GST込)
幼稚部合計(入学金を含む)
$1,208.00(GST込)
小学部合計(入学金を含む)
$1,092.00(GST込)
中学部合計(入学金を含む)
$1,198.00(GST込)
注1)授業料には教材費や傷害保険料などの一切を含みます。
注2)授業料は一括払いに加え、前・後期(年2回)分割払い、各学期(年4回)
の分割払いが可能です。ただし、分割払いの場合、
4月入学者および途中編転入者
の
2回目以降の支払いについては1回あたり事務手数料として
$50.00
を各回申し受
けます。
注3)上記2の分割納入の事務手数料については、平成28年度(2016年度)より、分割2回目以降の支払いにつき、子女数に関わらず1回1家庭$50とします。
尚、この場合の「回」は、2回または4回の分割納入の回数を意味するものとし、口座振り込み限度額の都合により同時期に複数回に分けて支払う振込回数を意味するものではないものとします。
幼稚部 | 小学部 | 中学部 | |
2回払い(前後期) | $579.00 | $521.00 | $574.00 |
4回払い(各学期) | $289.50 | $260.50 | $287.00 |
注2)ブリスベン校再入学は、上記の他、再入学手続料$100
<平成27年度ゴールドコースト校>
納付金一覧
支払回数 | 第1子 | 第2子以降 |
1回払い | $990 | $970 |
2回払い | $510 | $500 |
4回払い | $270 | $265 |
・上記に加え、新入学者および再入学者には入学金として$50を申し受けます。
・上記に加え、文集代として$25を手続き時に申し受けます。
・途中退学による返金はありません。
・上記の学費の内訳は、授業料$930+保険代$10+教材費$50になります。従って、授業料は、授業1時間当たり$5.81、1日当たり$23.25になります。
・分割払いの場合でも、保険代、教材費、文集代の差引はありません。
5.学級別在籍児童生徒数(平成27年6月18日現在)
<ブリスベン校>
幼稚部 在籍:20名
小1-1 在籍:17名
小1-2 在籍:16名
小2-1 在籍:17名
小2-2 在籍:17名
小3-1 在籍:17名
小3-2 在籍:16名
小4 在籍:17名
小5 在籍:15名
小6 在籍:10名
中1 在籍:12名
中2 在籍:4名
中3 在籍:9名
合計:187名
<ゴールドコースト校>
幼稚部 在籍:12名
小1 在籍:25名
小2 在籍:15名
小3 在籍:24名
小4 在籍:18名
小5 在籍:23名
小6 在籍:14名
中1 在籍:16名
中2 在籍:4名
中3 在籍:9名
合計:160名
6.安全対策
補習校では、保護者会で学校当番を定め、児童生徒の安全確保、緊急時の対応をしています。
Ⅰ.当番の仕事
交通安全指導、応急処置、巡回
Ⅱ.病気、事故への対応
(1)担任→応急処置当番→担任→家庭への報告
(2)担任→応急処置当番→家庭への連絡→病院
Ⅲ.事件、災害
対策本部設置(校長、教頭、運営委員会)→警察→領事館および文部科学省への緊急報告
緊急時連絡携帯電話:BNE当番:0431-801-314
GC当番:0405-778-201
校長携帯:0423-421-505